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【疾病コラム】慢性硬膜下血腫

先日(夏の終わり頃)、当サロン主の母親が慢性硬膜下血腫を発症して緊急入院・手術に至ったので、こういった事も日常に潜む見過ごしやすい健康リスクに繋がると思い、改めてこちらに記載します。

慢性硬膜下血腫について、症状や対処法を詳しく解説します。

慢性硬膜下血腫とは

慢性硬膜下血腫は、頭をぶつけたことなどが原因で、硬膜という脳を覆う膜の下にゆっくりと血液がたまる病気です。 特徴的なのは、外傷から数週間〜数ヶ月経ってから、じわじわと症状が現れることです。高齢者に多く見られます。

主な症状

血腫が大きくなり脳を圧迫することで、様々な症状が出現します。

  • 頭痛:頭が重い、痛いといった症状
  • 運動機能障害:手足の動きが悪い、力が入らない(片麻痺)、歩行障害、しびれなど
  • 意識障害:ぼーっとする、反応が鈍くなる
  • 認知症に似た症状:物忘れ、意欲の低下、性格の変化など
  • 失語症・構音障害:言葉が話しにくい、ろれつが回らない
  • その他:吐き気、尿失禁、けいれんなど

これらの症状は、一見すると「年のせい」や「認知症が始まった」と見過ごされがちですが、慢性硬膜下血腫の可能性があります。急な症状の進行が見られる場合は、特に注意が必要です。

対処の仕方(治療法)

慢性硬膜下血腫の治療は、血腫の量や症状の程度によって異なります。

1. 内服薬による治療

血腫の量が少なく、症状がない場合は、薬で経過観察をすることがあります。漢方薬(五苓散など)や止血剤などが使用されることがありますが、効果が証明されていないこともあり、薬を飲んでいても血腫が大きくなる場合もあります。

2. 手術による治療

すでに症状が出ている場合や、血腫の量が多い場合は、手術を行うのが一般的です。

  • 穿頭血腫ドレナージ術:局所麻酔で行われることが多く、頭蓋骨に小さな穴を開け、そこから血腫を吸引・洗浄し、排液用のチューブを留置して血腫を取り除きます。
  • 開頭血腫除去術血腫が固まっている場合や再発を繰り返す場合などには、全身麻酔でより大きく頭蓋骨を切開して血腫を除去することもあります。

手術時間は30分〜1時間程度で、術後の回復も見込まれることが多いです。順調であれば1週間程度で退院できるケースもあります。

予後と注意点

  • 予後:適切な時期に治療を行えば、症状は改善し、予後は良好なことが多いです。ただし、軽い後遺症が残ったり、高齢者では合併症により予後が思わしくない場合もあります。
  • 再発:手術後の再発率は約10%とされています。再発した場合は再手術が必要になることもあります。
  • 日常生活での注意:再発を防ぐため、頭をぶつけないように注意し、アルコールは控えめにすることが推奨されています。抗血栓薬を服用している方は、主治医と相談が必要です。
  • 早期発見の重要性:慢性硬膜下血腫は、放置すると脳への圧迫が進行し、意識障害や呼吸停止など命に関わる事態に発展する可能性があります。「歳のせい」と決めつけず、気になる症状があれば早めに医療機関(脳神経外科など)を受診することが非常に重要です。

この情報は一般的な内容であり、個々の症状や状態によって治療法は異なります。必ず医師の診断を受けて、適切な治療方針を決定してください。

ここから下はリアルな現場の動向です。
・(母親)朝になり急に強烈な吐き気。前日も若干あったがその当日ほどではなく、「軽い熱中症なのかと思っていた」との事。
・起きて動きのある事をすると急激な吐き気を催して苦しくなる。トイレに行くことも難しい。
・横になって寝転んでいる時は特に何もなく、会話も出来るくらい普通な状態。
・車の乗り降りなどに伴う自立歩行はかなり難しい。抱きかかえて乗せたが、それでも吐き気に見舞われ辛そうだった。
・病院では「めまい症」により内耳の中の耳石が動くことで吐き気を起こしているのではないかとの初見。(この時は血液検査くらい)
・吐き気止めを点滴して時間経過後様子見で動いてみたが、薬効により若干軽くなった程度でほとんど動けない(動くと強い吐き気は治まらない)。
・急遽入院。入院して状態の変化を確認するのと共にもう少し詳しい検査をする事に。脳のCTで脳内に血液の塊が確認され、脳の手術(血液の除去)が必要と判断。
・この病院では脳の対応は出来ないとの事で、それが可能な病院に転院。(救急車により転院。看護師帯同)
・転院先の病院にて、最終的に慢性硬膜下血腫との診断。
・脳内及び状態から、そこまでの緊急手術の必要性はないとの判断から翌日手術となる。(当然、手術までの間に急な変化があれば即対応するとの事)
・入院日~手術日~翌日まではHCU病棟に入院・経過観察。除去状況を確認の後、一般病棟に移動許可が出る。
・その後、一般病棟に移動して経過観察。経過はすこぶる良好。術後3日目にはほぼ影響がないくらいまで元気になった。行動などに違和感は感じない。
・手術日から丁度1週間後に脳内状態の確認。脳内の回復具合(膨らみ具合)も概ね良好。8~8.5割程度まで回復。
・実日9日後で退院。検査日に即日退院。(検査前日までの回復具合が良好な事から検査後即退院OKは事前に言われていた)
・退院3週間後に経過確認で通院。CT撮影で状態を確認。脳の膨らみは9割程度まで回復。取り除けていなかった部分もそんなに良くはなっていないが悪くもなく影響はなさそうとの事。
・2か月後にもう一回確認しても良いが、このくらいまで回復していれば一旦完解として治療終了扱いでもよいとの事。→ 一旦終了(治療完了)の方向で通院終了し頓服のみ。
・一回やった(この病気を発症)からといって再発しやすいとかそういった事は特になく、もし発症しても症状として出るかもその時々(運次第)なので、その辺はあまり気にしなくてよいとの事。
・この後普通に(これまで通り)生活してもらって、何かあれば脳外科に予約してまた来てもらえれば現時点では大丈夫との事。

回復の度合いによるが、この病気(慢性硬膜下血腫)は一般的に術後1週間程度で退院出来るくらいまでには回復するとの事。
脳内の状態によっては回復が遅れたり若干の後遺障害が出るらしいが、その大半は日常生活の中で回復していく事が多いとのこと。あと、最初の診断の際に言われた事だが、慢性硬膜下血腫は時間を掛けてなる状態なので脳内の状態次第では全く症状が出ない場合もある。もし溜まってはいても日常生活にほとんど影響が出ない(大きな自覚症状)場合もある。また、吐き気以外にも脳の圧迫により腰に強いハリや痛みなどの違和感が出る事もあるとの事。急性のように強い衝撃を受けなくても起こりえる疾病なのでこういった事もあるとの事でした。

当店「ほぐしラウンジ ナチュらく」では、施術歴12年の経験から各技法の良いところを組み合わせた独自の手技を研究し習得。さらには各技法をより効果的に発揮できる揉み方を研究・開発。基本の施術だけでなく、これらを総合的に取り入れた施術をする事でエリアトップクラスの高いレベルの施術の提供を行っています。この研究・開発した施術の中には筋膜マッサージ(筋膜リリース)やオイルリンパ(リンパドレナージュ)など、多数の理論・技術を取り入れた施術も含まれています。
具体的には、筋肉に対して押す・揉む・伸ばすなどマッサージ(もみほぐし)的技術だけでなく、筋膜マッサージ(筋膜リリース)や整体の技術を取り入れたほぐしの施術やリンパを流したり整える施術など大体10種類くらい(?)の多彩な技術もみほぐしコースとして普通に取り入れた施術をお客様の状態や希望により組み合わせた施術を提供しています。その他にもリフレクソロジーやハンドリフレなど、もみほぐしとは別の専用施術なども取り入れています。

メニューやコースなどの詳細は施術メニューでご確認いただけます。

また、このコラムのように健康や健康管理に関連した話など、状態や状況などから関連した事や施術していく中で気づいた事などに基づいて、より健康的な生活習慣に繋がるような話やオススメな事などもお話させていただいております。お身体のメンテナンスやケアだけでなく、こういった雑学など含め癒しの時間としてご活用いただけると嬉しい限りです。

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