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治療を受ける患者が根本的な考え違いをしている理由

先日、とある記事サイトにて。(大筋の流れ)

患者「先生、目の調子が悪いです」

医師「コンタクトやめてください」

数日後

患者「目の調子よくならないです」

医師「(もしかして)コンタクトしてないですよね?」

患者「してます」

医師「それ、やめてください」

また数日後

患者「目の調子が全然…」

…といった具合に、調子が悪いのに医師の判断を聞かないと言った内容の記事を見ました。

また この関連記事で、

医師「〇〇の改善のため、しばらくタバコをやめてください」

と言われたにもかかわらず、診察後会計を待っている間に喫煙所にその患者の姿が…。

患者「(タバコ)やめるわけないじゃん。何で金払っているのにそんなこと聞かなきゃいけないんだよ。」と愚痴っていた。

こういった内容のものを見ました。

これらに共通する思考の根本的な考え方の違いは、「医療」を「商品やサービス」と捉えているか、「協働による目標達成」と捉えているかという点にあります。

詳しく説明すると、以下の2つの考え方が対立しています。

1. 医療を「商品・サービス」と捉える考え方

提示された発言(「金を払って直しに来てるんだからさっさと治せ。」「なぜ医者の言うことを聞かなきゃいけない」)は、この考え方に基づいています。

  • 「病院に金を払っている」:患者は「顧客」であり、医師は「提供者」である。
  • 「さっさと治せ」:対価を払っているのだから、要求通りの「結果(治癒)」を迅速に提供すべきだ。
  • 「なぜ医者の言うことを聞かなきゃいけない」顧客である自分は、提供者の指示に従う義務はない。

この考え方では、医師と患者の関係は″「売買契約」や「消費者と企業」の関係″に近くなります。しかし、医療は、一般的な商品やサービスとは異なり、患者自身の身体や協力が不可なため、このモデルでは不十分です。

2. 医療を「協働による目標達成」と捉える考え方(現実の医療のあり方

これは、現代の医療現場で求められている考え方です。

  • 病気の治療は「不確実な共同作業」である
    • 病気や人体は複雑で、治療には必ずしも100%の成功が保証されるわけではありません
    • 治療方針は、医師の専門知識と技術に加え、患者の身体の状態や生活背景、そして治療に対する協力があって初めて効果を発揮します
  • 医師の役割:専門家として、病状を診断し、最適な治療計画を立て、それを実行・指導する責任を負う。
  • 患者の役割(責務):自己決定権(インフォームド・コンセント)に基づいて治療方針に同意する権利を持つ一方で、治療効果を最大化するために、医師の説明を理解し、治療計画(薬の服用、生活習慣の改善など)に積極的に協力するという責務負う。
    • この「協力」こそが、「医者の言うことを聞く」ことの理由となります。指示に従わなければ、治療の成功率が下がるためです。

根本的な考え方の違いのまとめ

項目 思考1: 「商品・サービス」モデル 思考2: 「協働・パートナーシップ」モデル (現実)
関係性 顧客 対 提供者 パートナー (協力関係)
目標 対価と引き換えに「治癒」という結果を要求 共通の目標(治癒・回復)に向けて協力する
患者の役割 受動的(金と身体を提供する) 能動的(治療計画の理解・実行・協力)
治療の不確実性 考慮されていない(「金で治る」と思っている) 前提とされている(結果は協力度にも左右される)

「さっさと治せ」という要求は、患者側の身体や意志という要素を無視し、医師の技術だけで完結する「サービス」や「公的な義務」だと誤解していることから生じます。また、「なぜ医者の言うことを聞かなきゃいけない」という疑問は、病気の治療が患者の協力なくして成立しないという医療の特殊性を理解していないことから生じていると言えます。
逆説的に医療機関に従事する人の中には「自分たちが治してやっているんだ」と考えている関係者がいる事も少なからず存在します。ですが、医療関係者や患者どちらか一方だけでは医療(治療)の成立が難しいのもまた現実なのです。

諸外国では医療費用が高額な国が少なくありません。
日本は医療保険制度(社会福祉制度)がしっかりしているため、医療費が低く抑えられる事により手軽に医療機関を利用出来る環境にあります。そんな環境の中で当たり前のように医療機関が利用できる事で医療行為を受けられる環境を無意識の内に「当たり前」と捉えているため、「さっさと治せ」的な自己中心的な思考にも陥りやすくなっている可能性があります。
医療行為は「サービス」でも「公的な義務」でも無いという事を理解して、医療を享受できる恵まれた環境を理解してよくする為の自身の努力も併せ持って利用するとより良い関係が築けるでしょう。

当店「ほぐしラウンジ ナチュらく」では、施術歴12年の経験から各技法の良いところを組み合わせた独自の手技を研究し習得。さらには各技法をより効果的に発揮できる揉み方を研究・開発。基本の施術だけでなく、これらを総合的に取り入れた施術をする事でエリアトップクラスの高いレベルの施術の提供を行っています。この研究・開発した施術の中には筋膜マッサージ(筋膜リリース)やオイルリンパ(リンパドレナージュ)など、多数の理論・技術を取り入れた施術も含まれています。
具体的には、筋肉に対して押す・揉む・伸ばすなどマッサージ(もみほぐし)的技術だけでなく、筋膜マッサージ(筋膜リリース)や整体の技術を取り入れたほぐしの施術やリンパを流したり整える施術など大体10種類くらい(?)の多彩な技術もみほぐしコースとして普通に取り入れた施術をお客様の状態や希望により組み合わせた施術を提供しています。その他にもリフレクソロジーやハンドリフレなど、もみほぐしとは別の専用施術なども取り入れています。

メニューやコースなどの詳細は施術メニューでご確認いただけます。

また、このコラムのように健康や健康管理に関連した話など、状態や状況などから関連した事や施術していく中で気づいた事などに基づいて、より健康的な生活習慣に繋がるような話やオススメな事などもお話させていただいております。お身体のメンテナンスやケアだけでなく、こういった雑学など含め癒しの時間としてご活用いただけると嬉しい限りです。

気軽にご利用してみてください。お待ちしております。

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