
酸化と糖化の違い 因果関係と対策について
人間の体は、様々な要因によって老化が進行しますが、
1. 酸化と糖化の違い
酸化 (身体のサビつき)
- メカニズム: 酸化は、体内で発生する「活性酸素」
が細胞や組織を傷つけることによって起こります。活性酸素は、 呼吸によって取り込まれた酸素の一部が変化したもので、 本来は細菌やウイルスを攻撃する役割も持っています。しかし、 過剰に発生すると、正常な細胞のDNA、脂質、 タンパク質などを酸化させ、機能低下を引き起こします。これは、 鉄が錆びるのに似ているため、「身体のサビつき」 と表現されます。 - 主な原因:
- 紫外線
- ストレス
- 喫煙
- 過度な運動
- 食品添加物
- 大気汚染
- 不規則な生活習慣
- 影響: シミ、シワ、肌のたるみなどの肌老化、動脈硬化、がん、糖尿病、
認知症などの生活習慣病、免疫力の低下など。
糖化 (身体のコゲつき)
- メカニズム: 糖化は、体内で余分な糖(ブドウ糖など)とタンパク質が結合し、
「AGEs(終末糖化産物)」という老化物質が生成されることに よって起こります。AGEsは、タンパク質が変性・劣化し、 褐色化したり、硬くなったりする現象であり、 ホットケーキが焼けて焦げるのに似ているため、「 身体のコゲつき」と表現されます。 - 主な原因:
- 高血糖(糖質の過剰摂取、急激な血糖値の上昇)
- 食生活(加工食品、精製された糖質の摂取)
- 調理法(揚げ物、炒め物など、
高温で調理された食品はAGEsが多く含まれる)
- 影響: シミ、シワ、肌のくすみ、弾力性の低下などの肌老化、動脈硬化、
糖尿病合併症(神経障害、腎症、網膜症)、骨粗しょう症、 アルツハイマー病など。
2. 酸化と糖化の因果関係
酸化と糖化は、それぞれ独立して進行するだけでなく、
- 糖化が酸化を助長する:
- AGEsが生成される過程で、活性酸素が発生します。
この活性酸素が、さらに体の酸化を進行させます。 - 体内の抗酸化酵素の主成分はタンパク質ですが、
このタンパク質が糖化によって変性・劣化すると、 抗酸化酵素の能力が低下し、 活性酸素を防御する機能が弱まります。これにより、 酸化ダメージが助長されます。
- AGEsが生成される過程で、活性酸素が発生します。
- 酸化が糖化を助長する:
- 活性酸素によって細胞がダメージを受けると、
糖化が進行しやすくなります。
- 活性酸素によって細胞がダメージを受けると、
このように、糖化と酸化が同時に起こると、
3. 酸化と糖化の対策
酸化と糖化の対策は、どちらか一方だけでなく、
酸化対策 (抗酸化)
- 食生活:
- 抗酸化作用のある食品の摂取:
- ビタミンC: 緑黄色野菜(パプリカ、ブロッコリー、パセリ)、果物(
キウイフルーツ、イチゴ、柑橘類) - ビタミンE: 植物油(オリーブオイル)、種実類(ごま、アーモンド)、
うなぎ、大豆、アボカド - ポリフェノール: ブルーベリー、赤ワイン、ダークチョコレート、緑茶、コーヒー、
紅茶、プルーン、リンゴ - カロテノイド: パプリカ、トマト、ほうれん草、ミカンなど色の濃い野菜や果物
- ミネラル: セレン、亜鉛など
- ビタミンC: 緑黄色野菜(パプリカ、ブロッコリー、パセリ)、果物(
- 調理法: ビタミンCは水に溶けやすく熱に弱いため、
生食や電子レンジ調理がおすすめです。 ビタミンEは脂溶性のため、 油脂と一緒に摂取すると吸収率が高まります。
- 抗酸化作用のある食品の摂取:
- 生活習慣:
- 紫外線対策: 日焼け止め、日傘、帽子などで紫外線から肌を守る。
- ストレス管理: ストレスは活性酸素の発生を増やすため、適度な運動、趣味、
リラックスできる時間を作る。 - 禁煙・節酒: 喫煙や過度な飲酒は活性酸素を増やす原因となります。
- 十分な睡眠: 睡眠中に体の修復が行われます。
- 適度な運動: 適度な運動は抗酸化力を高めますが、
過度な運動は活性酸素を増やすことがあります。
糖化対策 (抗糖化)
- 食生活:
- 血糖値の急激な上昇を抑える:
- 低GI食品の選択: 白米より玄米、食パンより全粒粉パン、うどんより蕎麦など。
- 食べる順番: 食事の最初に野菜やきのこ類、次に肉や魚などのタンパク質、
最後に炭水化物を摂る「ベジファースト」。 - よく噛んでゆっくり食べる: 満腹感を得やすく、血糖値の上昇を緩やかにする。
- 糖質の摂りすぎに注意: 精製された糖質や加工食品の摂取を控える。
- AGEsの少ない食品・調理法:
- 生食や煮る・蒸す調理: 高温調理でAGEsが増えるため、生食、煮る、
蒸すなどの調理法を心がける。 - 抗糖化作用のある食品の摂取:
- ポリフェノール: 緑茶、ブルーベリー、赤ワイン、ダークチョコレート
- スパイス・ハーブ: シナモン、クローブ、ジンジャー、クミン、ブラックペッパー
- その他: ドクダミ、よもぎ、サニーレタス、モロヘイヤ、ふきのとう
- 生食や煮る・蒸す調理: 高温調理でAGEsが増えるため、生食、煮る、
- 血糖値の急激な上昇を抑える:
- 生活習慣:
- 適度な運動: 食後の血糖値上昇を抑え、糖を消費する。
- 十分な睡眠: ホルモンバランスを整え、糖代謝を改善する。
- ストレス管理: ストレスは血糖値の上昇を招くことがあります。
- 禁煙・節酒: アルコールの代謝物質も糖化の原因となることがあります。
酸化と糖化は、
当店「ほぐしラウンジ ナチュらく」では、施術歴12年の経験から各技法の良いところを組み合わせた独自の手技を研究し習得。さらには各技法をより効果的に発揮できる揉み方を研究・開発。基本の施術だけでなく、これらを総合的に取り入れた施術をする事でエリアトップクラスの高いレベルの施術の提供を行っています。この研究・開発した施術の中には筋膜マッサージ(筋膜リリース)やオイルリンパ(リンパドレナージュ)など、多数の理論・技術を取り入れた施術も含まれています。
また、このコラムのように健康や健康管理に関連した話など、状態や状況などから関連した事や施術していく中で気づいた事などに基づいて、より健康的な生活習慣に繋がるような話やオススメな事などもお話させていただいております。お身体のメンテナンスやケアだけでなく、こういった雑学など含め癒しの時間としてご活用いただけると嬉しい限りです。
気軽にご利用してみてください。お待ちしております。