
【簡略版】老化(加齢)に伴う肉体(筋肉)の反応速度
私たちの体は年を取ると、神経と筋肉の連携が少しずつ鈍くなり、
年齢とともに変わる神経伝達物質
神経伝達物質は、脳の中で情報をやり取りする「おしゃべり」
- 伝達物質の量が減ったり、元気がなくなったりする:
- 記憶や学習に必要なアセチルコリンが減ると、
物忘れが増えることがあります。 - 体の動きややる気に関わるドーパミンが減ると、
動きがゆっくりになったり、億劫になったりします。 - 気分や心の安定に関わるセロトニンが減ると、
気分が落ち込んだり、眠りにくくなったりすることがあります。
- 記憶や学習に必要なアセチルコリンが減ると、
- 情報を受け取る側の感度が鈍る:
- 神経伝達物質を受け取る「アンテナ」のような部分(受容体)
の数が減ったり、感度が悪くなったりします。そのため、 せっかく伝達物質が出ても、情報がうまく伝わりにくくなります。
- 神経伝達物質を受け取る「アンテナ」のような部分(受容体)
- 情報の伝わる速度が遅くなる:
- 神経の周りにある「カバー」のような部分(髄鞘)が傷つくと、
情報の伝わるスピードが落ちます。これは、 足の感覚が鈍くなったり、 とっさの反射が遅れたりすることにつながります。
- 神経の周りにある「カバー」のような部分(髄鞘)が傷つくと、
これらの変化によって、
年齢とともに変わる筋肉の反応
筋肉の反応が遅くなるのは、神経だけの問題ではありません。
- 筋肉が減る(サルコペニア):
- 30歳を過ぎると、筋肉は少しずつ減り始め、
60歳を過ぎるとそのスピードが速まります。 - 特に、素早い動きや瞬発力を出すための速筋という種類の筋肉が減
りやすいです。これが、 つまずいた時にとっさに足が出なかったり、 急な動きに対応しきれなかったりする原因になります。
- 30歳を過ぎると、筋肉は少しずつ減り始め、
- 筋肉の質が悪くなる:
- 筋肉の中に脂肪が増えたりして、
同じ量の筋肉でも前ほど力が出せなくなります。
- 筋肉の中に脂肪が増えたりして、
- ホルモンの影響:
- 筋肉の成長や回復に必要なホルモン(
テストステロンや成長ホルモンなど)が減るため、 筋肉がつきにくくなったり、回復に時間がかかったりします。
- 筋肉の成長や回復に必要なホルモン(
- エネルギー工場が疲れてくる:
- 筋肉の中にある、エネルギーを作る「工場」のような部分(
ミトコンドリア)の働きが悪くなると、 筋肉のパフォーマンスが落ちます。
- 筋肉の中にある、エネルギーを作る「工場」のような部分(
これらの筋肉自身の変化と、
対策と予防:いつまでも元気な体でいるために
年を取ることは止められませんが、工夫次第でその影響を和らげ、
1. 積極的に体を動かす
運動は、神経と筋肉の両方を良い状態に保つための特効薬です。
- 筋力トレーニング: スクワットや腕立て伏せなど、少し「きついな」
と感じるくらいの運動で筋肉を鍛えましょう。 特に速筋を鍛えることで、とっさの動きに対応しやすくなります。 無理のない範囲で、少しずつ負荷を上げていくのがポイントです。 - 反応速度を鍛える運動: 例えば、テニスボールを壁に投げてキャッチする、
友達とキャッチボールをするなど、 予測できない動きに反応する練習も効果的です。 - ウォーキングなどの有酸素運動: セロトニンという気分を安定させる神経伝達物質の分泌を促し、
心も体も元気に保ちます。
2. バランスの取れた食事
体を作る材料となる栄養素をしっかり摂ることが大切です。
- 脳の栄養になるもの:
- トリプトファン: バナナ、牛乳、チーズ、大豆製品などに多く含まれ、
セロトニンの材料になります。 - チロシン: 肉、魚、乳製品などに多く含まれ、ドーパミンの材料になります。
- ビタミンB6: 玄米やレバーなどに含まれ、
これらの栄養素が体内で利用されるのを助けます。
- トリプトファン: バナナ、牛乳、チーズ、大豆製品などに多く含まれ、
- 筋肉の材料になるもの:
- 肉、魚、卵、牛乳、大豆製品などから、良質なタンパク質をしっか
り摂りましょう。特に年を取ると筋肉がつきにくくなるので、 意識して摂ることが重要です。
- 肉、魚、卵、牛乳、大豆製品などから、良質なタンパク質をしっか
- 体のサビを防ぐもの:
- 野菜や果物に含まれるビタミンC、E、ポリフェノールなどは、
体の細胞を守り、神経や筋肉の損傷を防ぐのに役立ちます。
- 野菜や果物に含まれるビタミンC、E、ポリフェノールなどは、
3. 規則正しい生活習慣
- 質の良い睡眠: 睡眠中に脳は休まり、神経伝達物質のバランスが整えられます。
- ストレスをためない: ストレスは心身に悪影響を及ぼします。趣味の時間を作ったり、
リラックスできる方法を見つけたりして、 上手にストレスを解消しましょう。 - 日光を浴びる: 朝日を浴びると、セロトニンの分泌が促され、
気分が安定しやすくなります。 - よく噛んで食べる: 噛む行為も脳に刺激を与え、
神経を活性化させると言われています。
4. 脳を常に使う
- 新しいことを学んだり、本を読んだり、パズルをしたり、
人と積極的に交流したりすることは、脳の働きを活発に保ち、 認知機能の衰えを遅らせるのに役立ちます。
これらの対策を毎日の生活に取り入れることで、年齢を重ねても、
★ 特に注意したいこと ★
今回記載しているように、老化(加齢)に伴う肉体(筋肉)の反応速度の低下と同様の状態はその時の健康状態によっても同じような状態が表れる事があります。【体調不良時】や【疲労が激しい時】がそういった場合に相当します。このような時は自分が思っているように身体をコントロール出来ず思いがけないトラブルを引き起こす事があります。
普段はパフォーマンスが落ちる程度では特に重大な問題などは起こらないですが、激しい運動や繊細な動作などパフォーマンスが求められるような場合にはいつも以上に注意が必要です。これらの中には日頃当たり前のように行っている自動車の運転や機械類の操作といった内容も含まれます。日頃から体調管理に気を付けていつものパフォーマンスが発揮できない可能性がある場合、無理をしないようにしたりいつも以上に注意した行動を心掛けましょう。
当店「ほぐしラウンジ ナチュらく」では、施術歴12年の経験から各技法の良いところを組み合わせた独自の手技を研究し習得。さらには各技法をより効果的に発揮できる揉み方を研究・開発。基本の施術だけでなく、これらを総合的に取り入れた施術をする事でエリアトップクラスの高いレベルの施術の提供を行っています。この研究・開発した施術の中には筋膜マッサージ(筋膜リリース)やオイルリンパ(リンパドレナージュ)など、多数の理論・技術を取り入れた施術も含まれています。
また、このコラムのように健康や健康管理に関連した話など、状態や状況などから関連した事や施術していく中で気づいた事などに基づいて、より健康的な生活習慣に繋がるような話やオススメな事などもお話させていただいております。お身体のメンテナンスやケアだけでなく、こういった雑学など含め癒しの時間としてご活用いただけると嬉しい限りです。
気軽にご利用してみてください。お待ちしております。