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ウォーキングがもたらす健康効果について

ウォーキングは、年齢や体力に関わらず手軽に始められる有酸素運動であり、多くの健康効果が期待できます。以下にその詳細をまとめました。

ウォーキングの主な健康効果

ウォーキングは全身運動であり、継続することで様々な身体的・精神的なメリットが得られます。

1. 生活習慣病の予防・改善のメカニズム

  • 高血圧の改善:
    • 血管内皮機能の改善: ウォーキングのような有酸素運動は、血管の内壁にある血管内皮細胞から、血管を拡張させる作用のある一酸化窒素(NO)の分泌を促進します。NOは血管の柔軟性を高め、血圧を低下させる働きがあります。
    • 交感神経活動の抑制: 適度な運動は、ストレス反応に関わる交感神経の過剰な活動を抑制し、血管の収縮を抑えることで血圧を下げる効果があります。
  • 脂質異常症・動脈硬化の改善:
    • 脂肪燃焼の促進: ウォーキングは脂肪を主なエネルギー源として利用するため、血中の中性脂肪やLDL(悪玉)コレステロールの低下に繋がります。
    • HDL(善玉)コレステロールの増加: 有酸素運動は、余分なコレステロールを回収し、肝臓に戻す働きのあるHDLコレステロールを増やす効果があります。
    • インスリン抵抗性の改善: 運動によってインスリンの感受性が高まり、細胞がブドウ糖を取り込みやすくなることで、血糖値が安定し、脂質代謝も改善されます。
  • 糖尿病の予防・血糖値改善:
    • ブドウ糖の利用促進: 運動によって筋肉がブドウ糖をエネルギーとして直接利用するため、血液中のブドウ糖が消費され、血糖値が低下します。
    • インスリン感受性の向上: 継続的な運動は、インスリンの働きを効率化させ、少ないインスリン量でも血糖値を正常に保つことができるようになります(インスリン抵抗性の改善)。
  • 肥満の解消・ダイエット効果:
    • 脂肪燃焼: ウォーキングは有酸素運動であり、体内に酸素を多く取り込みながら脂肪を効率的に燃焼させます。特に、内臓脂肪の減少に効果が高いとされています。
    • 基礎代謝の向上: 筋肉量が増えることで、安静時でも消費されるエネルギー量(基礎代謝)が向上し、痩せやすい体質になります。

2. 骨・筋肉の強化のメカニズム

  • 骨粗しょう症の予防:
    • 骨への負荷: ウォーキングで地面を踏みしめる際に骨にかかる適度な機械的刺激(負荷)は、骨芽細胞を活性化させ、骨形成を促進します。
    • ビタミンDの生成: 屋外でのウォーキングは日光を浴びる機会を提供し、体内でビタミンDの生成を促します。ビタミンDはカルシウムの吸収を助け、骨の健康維持に不可欠です。
  • 足腰の強化・体力向上:
    • 下肢筋力の強化: ウォーキングは主に下肢の筋肉(大腿四頭筋、ハムストリングス、ふくらはぎなど)を繰り返し使うため、筋力と筋持久力の向上に繋がります。
    • 心肺機能の向上: 継続的な有酸素運動により、心臓や肺の機能が向上し、全身への酸素供給能力が高まります。これにより、疲れにくい体になり、日常生活での活動量も増えます。
  • 腰痛・肩こりの改善:
    • 筋力バランスの改善: ウォーキングは全身の筋肉をバランス良く使うため、姿勢の歪みを改善し、特定の筋肉への負担を軽減します。
    • 血行促進: 筋肉を動かすことで血流が促進され、老廃物の排出が促されます。これにより、腰や肩の筋肉の緊張が和らぎ、こりが改善されます。

3. 精神的な効果のメカニズム

  • ストレス解消・リフレッシュ:
    • 神経伝達物質の分泌: ウォーキングのようなリズム運動は、脳内で精神安定作用のあるセロトニン、多幸感や鎮痛作用をもたらすβ-エンドルフィンなどの神経伝達物質の分泌を促進します。
    • 自律神経の調整: 適度な運動は、心身の活動を司る交感神経と、リラックスを司る副交感神経のバランスを整えます。特に、運動後は副交感神経が優位になりやすいため、リラックス効果が高まります。
    • 気分転換: 屋外を歩くことで、自然や景色に触れ、気分転換になります。これは、ストレスの原因から一時的に離れる効果ももたらします。
  • 脳の活性化・認知機能の維持:
    • 脳血流の増加: ウォーキングは全身の血流を促進するため、脳への血流も増加します。脳に十分な酸素と栄養が供給されることで、神経細胞が活性化します。
    • 神経成長因子の増加: 運動は、脳由来神経栄養因子(BDNF)などの神経成長因子の産生を促すと考えられています。BDNFは、神経細胞の成長、生存、機能維持に関わり、記憶力や学習能力の向上に寄与します。
    • 認知症の原因物質の抑制: アルツハイマー型認知症の原因とされるアミロイドβの蓄積を運動が抑制する可能性も指摘されていますが、そのメカニズムはまだ完全に解明されていません。しかし、運動習慣のある人の方が、アミロイドβの蓄積が少ないという研究結果も出ています。
  • 質の良い睡眠:
    • 体温リズムの調整: 運動によって一時的に体温が上昇し、その後体温が下がる際に眠気を誘う効果があります。特に夕方から夜にかけてのウォーキングは、就寝時の体温下降を促進し、深い睡眠に繋がりやすいとされています。
    • メラトニンの分泌促進: 朝に太陽光を浴びながらウォーキングを行うことで、睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌が促進され、夜間の質の良い睡眠に繋がります。
    • 睡眠効率の向上: 1日の歩数が多い人ほど、睡眠効率(寝床で横になっている時間に対する実際の睡眠時間の割合)が良いという研究結果も報告されています。

4. その他

  • 免疫力向上:
    • ナチュラルキラー(NK)細胞の活性化: 適度なウォーキングは、ウイルスに感染した細胞やがん細胞を攻撃するNK細胞の活性を向上させると言われています。
    • 血行促進: 全身の血流が良くなることで、免疫細胞が体の隅々まで効率よく運ばれ、免疫機能が向上します。
    • 体温上昇: 運動による体温上昇は、免疫細胞の働きを活性化させると考えられています。
  • 腸内環境の改善・便秘解消:
    • 腸の蠕動運動促進: ウォーキングは全身運動であり、特に腹筋の活動が腸への適度な刺激となり、腸の蠕動(ぜんどう)運動を促します。
    • 血行促進: 腸周辺の血流が良くなることで、腸の動きが活性化されます。
    • 自律神経の調整: ウォーキングによるリラックス効果は、副交感神経を優位にし、腸の活動を活発にすることで便秘解消に繋がります。

ウォーキングの効果を高めるポイント

  • 継続が重要: 運動の効果は貯めておくことができないため、毎日継続することが理想的です。難しい場合は週3~4回を目指しましょう。
  • 歩数と時間:
    • 厚生労働省は1日30分程度の有酸素運動を推奨しています。
    • 研究によると、1日5000歩未満でも健康効果は得られますが、歩数が多いほど効果は高まります。
    • 1日8000歩以上歩くことで、生活習慣病の発症率や死亡リスクが低下するという報告もあります
    • 1日10分などの短時間でも脂肪は燃焼されるため、やらないよりは少しでも体を動かすことが大切です。
    • 「1日1万歩」は糖尿病リスクを減少させるという報告もありますが、現状の歩数よりも1000~2000歩多く歩くことでも効果が期待できます。
  • 歩き方:
    • 姿勢を正し、やや遠くを見るように目線を上げます。
    • かかとから着地し、つま先で地面を蹴り出すように歩きます。
    • 腕をしっかり振ることで、上半身の筋肉も使えます。
    • やや早足で、ウォーキング後に少し汗ばむ程度の速度が効果的です。
  • 準備と注意点:
    • ウォーキング前後にストレッチを行い、怪我の予防に努めましょう。
    • 水分補給をこまめに行いましょう。
    • 持病がある場合は、医師に相談してから始めましょう。
    • 無理のない範囲で、自分の体力や体調に合わせて行うことが大切です。1時間以上の無理なウォーキングはかえって疲労や負荷が大きくなる可能性があるため、注意が必要です。

まとめ

ウォーキングの健康効果は、単一のメカニズムによるものではなく、体全体の生理機能に多角的に作用することで発揮されます。継続的なウォーキングは、これらのメカニズムが複合的に働き、私たちの健康を維持・向上させる上で非常に効果的な手段となります。無理なく、楽しみながら取り入れることが、その効果を最大限に引き出す鍵となるでしょう。

当店「ほぐしラウンジ ナチュらく」では、施術歴12年の経験から各技法の良いところを組み合わせた独自の手技を研究し習得。さらには各技法をより効果的に発揮できる揉み方も研究・開発。基本の施術だけでなくこれらを総合的に取り入れた施術をする事でエリアトップクラスの高いレベルの施術の提供を行っています。この研究・開発した施術の中には筋膜マッサージ(筋膜リリース)やオイルリンパ(リンパドレナージュ)など、多数の理論・技術を取り入れた施術も含まれています。
また、このコラムのように健康や健康管理に関連した話など状態や状況などから関連した事や施術していく中で気づいた事などに基づいてより健康な生活習慣に繋がるような話もさせていただいております。お身体のメンテナンスやケアだけでなく、こういった雑学など含め癒しの時間としてご活用いただけると嬉しい限りです。気軽にご利用してみてください。お待ちしております。

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