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プロテインの過剰摂取におけるリスクについて 

近年、何かと話題になる必須アミノ酸の一種であるプロテイン(タンパク質)。当然知っていて気にして摂取している方もいれば良いと言われるからとりあえず摂っている方もいることでしょう。そのくらいプロテイン表記がされた食品が店頭には多く並んでいます。
プロテインは、筋肉の合成や体の組織の修復に不可欠な栄養素であり、健康的な体づくりに役立ちます。しかしその反面、過剰に摂取すると以下のような様々な脅威が生じる可能性があります。

消化器系の不調

  • 便秘のメカニズム: プロテイン自体には食物繊維がほとんど含まれていません。食事全体で食物繊維の摂取量が不足している状態でプロテインを過剰に摂取すると、腸の蠕動運動が鈍くなり、便が硬くなって排出しにくくなることがあります。また、動物性タンパク質を多く含むプロテインは、腸内環境を悪化させる可能性も指摘されています。
  • 下痢のメカニズム: ホエイプロテインなどの乳製品由来のプロテインは、乳糖不耐症の方の場合、消化不良を起こしやすく下痢の原因となることがあります。また、一度に大量のプロテインを摂取すると、消化酵素の処理能力を超えてしまい、未消化のタンパク質が腸内で水分を吸収し、下痢を引き起こすこともあります。人工甘味料などが添加されているプロテインも、人によっては下痢の原因となることがあります。
  • 腹部膨満感やおならのメカニズム: 未消化のタンパク質が腸内細菌によって分解される際に、アンモニアや硫化水素などのガスが発生しやすくなります。これが、腹部膨満感やおならの原因となります。

腎臓への負担

  • 窒素代謝と腎臓の役割: タンパク質は体内でアミノ酸に分解され、エネルギー源や体の構成成分として利用されます。その過程で、アミノ酸から不要な窒素がアンモニアとして生成されます。アンモニアは毒性が強いため、肝臓で尿素に変換され、血液を通して腎臓に運ばれ、尿として体外に排出されます。
  • 過剰摂取による負担の増加: プロテインを過剰に摂取すると、生成される尿素の量も増加します。腎臓は、この過剰な尿素を処理するために通常よりも多く働く必要があり、糸球体濾過量が増加します。健康な腎臓であれば、一時的にはこの負荷に耐えられますが、慢性的な過剰摂取は腎臓の機能低下を徐々に進行させる可能性があります。
  • 腎機能低下のリスクが高い人: 特に、慢性腎臓病(CKD)などの基礎疾患を持つ人は、腎臓の予備能力が低下しているため、少量の過剰摂取でも腎臓に大きな負担がかかり、病状を悪化させるリスクが高まります。また、高齢者も腎機能が低下している場合があるため注意が必要です。

脱水症状

  • 尿素排泄と水分の関係: 腎臓が尿素を尿として排出する際には、水分が必要となります。プロテインの過剰摂取により尿量が増加すると、体内の水分が失われやすくなり、脱水症状を引き起こす可能性があります。特に、水分補給を怠っている場合は注意が必要です。脱水症状は、喉の渇きだけでなく、頭痛、めまい、倦怠感などの症状を引き起こすことがあります。

その他のリスク

  • 高脂血症のリスク: 動物性タンパク質源(牛肉、豚肉、鶏肉の一部など)を多く含むプロテインパウダーや食事からの摂取が多い場合、飽和脂肪酸やコレステロールの摂取量も増加し、LDL(悪玉)コレステロールや中性脂肪の上昇を招き、動脈硬化を進行させる可能性があります。
  • 痛風のリスク: 一部の研究では、肉や魚介類に多く含まれるプリン体の代謝産物である尿酸値が、特定の条件下で高タンパク質食によって上昇する可能性が示唆されています。これにより、痛風の発作リスクが高まる可能性があります。
  • 骨粗鬆症のリスク: 動物性タンパク質の過剰摂取は、体内の酸性度を高める傾向があり、それを中和するために骨からカルシウムが溶け出しやすくなるという説があります。ただし、これについてはまだ議論があり、タンパク質の種類や他の栄養素とのバランスも考慮する必要があります。
  • 体臭・口臭の詳細: プロテインが体内で分解される際に生成される硫黄化合物などが、汗や呼気に混じって排出されることで、体臭や口臭の原因となることがあります。特に、アミノ酸の一種であるメチオニンを多く含むプロテインを摂取した場合に起こりやすいと言われています。

過剰摂取のサイン

以下のような症状が現れた場合は、プロテインの摂取量を見直す必要があるかもしれません。

  • 慢性的な便秘や下痢
  • 持続的な腹部膨満感
  • 口臭や体臭の変化
  • 喉の渇き
  • 倦怠感
  • 食欲不振

過剰摂取の目安

一般的に、体重1kgあたり1日に必要なプロテインの推奨量は、運動習慣のない成人で約0.8gです。筋力トレーニングなどを行っている場合でも、体重1kgあたり1.2〜2.0g程度が目安とされています。これを超える量を慢性的に摂取することは、過剰摂取のリスクを高める可能性があります。

重要な注意点

  • プロテインの必要量は、個人の活動量、年齢、健康状態などによって異なります。
  • サプリメントだけでなく、食事からのタンパク質摂取量も考慮する必要があります。
  • 持病のある方や、食事制限のある方は、プロテイン摂取について医師や管理栄養士に相談することをおすすめします。

適切なプロテイン摂取のために

  • 自身の必要量を把握する: 体重、活動量、目的(筋力アップ、健康維持など)に合わせて、適切な摂取量を把握しましょう。
  • 食事からの摂取を基本とする: バランスの取れた食事から必要なタンパク質を摂取することを基本とし、不足分をサプリメントで補うという考え方が大切です。
  • 様々な種類のタンパク質を摂取する: 動物性タンパク質だけでなく、植物性タンパク質(大豆製品、穀物、ナッツ類など)もバランス良く摂取しましょう。
  • 水分を十分に摂取する: プロテイン摂取量を増やす場合は、特に水分補給を意識しましょう。
  • 体調の変化に注意する: プロテイン摂取後に体調が悪くなった場合は、摂取を中止し、必要であれば医療機関を受診しましょう。
  • 医師や管理栄養士に相談する: 持病のある方や、プロテイン摂取について不安がある場合は、専門家のアドバイスを受けることを強くお勧めします。

プロテインは適切に摂取すれば健康的な体づくりに役立ちますが、過剰摂取は様々な健康リスクを引き起こす可能性があります。バランスの取れた食事を基本とし、自身の体の状態や活動量に合わせて適切な量を摂取することが重要です。もしプロテインサプリメントを利用する場合は、用法・用量を守り、過剰摂取にならないように注意しましょう。特に運動やトレーニングをしていないのにプロテインサプリメントを利用する場合はリスクが大きくなる事も知っておきましょう。

当店「ほぐしラウンジ ナチュらく」では、施術歴12年の経験から各技法の良いところを組み合わせた独自の手技を研究し習得。さらには各技法をより効果的に発揮できる揉み方も研究・開発。基本の施術だけでなくこれらを総合的に取り入れた施術をする事でエリアトップクラスの高いレベルの施術の提供を行っています。この研究・開発した施術の中には筋膜マッサージ(筋膜リリース)やオイルリンパ(リンパドレナージュ)など、多数の理論・技術を取り入れた施術も含まれています。
また、このコラムのように健康や健康管理に関連した話などもさせていただいております。お身体のメンテナンスやケアだけでなく、こういった雑学など含め癒しの時間としてご活用いただけると嬉しい限りです。気軽にご利用してみてください。お待ちしております。

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